治療歴が長くなったときに…心がふっと軽くなる考え方

あいこの妊活記事

不妊治療が長く続くと、「私だけどうして?」と心が沈んでしまう日もあるかもしれません。そんな気持ちは、とても自然なことです。この記事では、治療歴が長くなる中で多くの方が感じやすい思いと、その気持ちを少しやわらげるヒントをご紹介します。


治療が長くなると生まれやすい心の揺れ

不妊治療は、体だけでなく心にも負担がかかりやすいものです。治療歴が長くなると、最初の頃には感じなかった気持ちが芽生えてくることもあります。

たとえば、「がんばっているのに結果がついてこない」「周りは妊娠していくのに自分だけ取り残されている気がする」など、焦りや孤独感は多くの人が経験するものです。
私自身も、治療が1年、2年と続いた頃に、クリニックに向かう足取りが重くなった時期がありました。「また同じ結果だったらどうしよう」と思うと、検査の日が近づくだけで胸がざわついたのを覚えています。

また、治療が長くなるほど「本当にこの道で合っているのかな」「あとどれくらい続けたらいいんだろう」という迷いが出てくることもあります。終わりが見えない不安は、大きなストレスにつながってしまうかもしれません。

でも、これらの気持ちは決して弱さではなく、長く努力してきたからこそ生まれる、とても自然な反応なのだと思います。


時間がかかっているからこそ、大切にしたい心の休憩

治療が長期化すると、どうしても「がんばり続けなきゃ」と思いがちです。しかし、長く続けるためには、休憩することも同じくらい大切です。

たとえば、
・検査結果を聞く前日は早めに寝る
・不妊治療のことを考えない“何もしない日”をつくる
・パートナーと治療とは関係ない話だけをする夜をつくる
…など、小さな心のリセットが、意外なほど気持ちを守ってくれることがあります。

実際に私も、「治療のことを考えない1時間」を意識的につくるようにしてから、気持ちの落ち込みが少し軽くなりました。短い時間でも、自分の心にスペースができるような感覚がありました。

また、治療の段階を一度見直すことも、気持ちの整理につながることがあります。クリニックで「今のプランを続けるべきか」を相談してみたり、セカンドオピニオンを受けてみるのも、一つの安心材料になるかもしれません。
“新しい情報を得ること”自体が、暗いトンネルの中に小さな光を見つけたような気持ちにさせてくれることもあります。


「長く続けている自分」をやさしく肯定する

治療が長引くと、自分を責めてしまったり、自信をなくしてしまう方はとても多いです。でも、長い時間をかけて治療を続けていることは、それだけで大きな勇気であり、努力です。

泣きたい日も、がんばれない日もあったと思います。それでも今日まで歩いてきたという事実は、誰よりもあなたが一番知っているはずです。

「うまくいっていない自分」ではなく
「つらい中でも続けている自分」を、そっと抱きしめるように肯定してあげても良いのではないでしょうか。

自分を責める言葉ではなく、
「今日もよくやった」
「今の私にできることはやっている」
といたわるような言葉を、心の中に置いておくと安心につながるかもしれません。


まとめ:あなたの歩みは、決して無駄ではありません

治療が長く続くと、希望よりも不安が大きくなってしまう時があるかもしれません。でも、あなたが積み重ねてきた時間も努力も、決して無駄ではありません。

「がんばれない日があってもいい」
「気持ちが揺れてしまう自分も自然なこと」

そんなふうに、どうか自分にやさしく接してあげてください。
今日のあなたが少しでも軽い気持ちで過ごせますように。ゆっくり、一歩ずつで大丈夫です。

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